お昼過ぎにお出かけ、人もまばらな駅のホームの端には屋根が無くて、空を見上げながら体の力を抜いて、大きく背伸びをする。
ふと「羽を伸ばす」とはこういうことか、というひらめきを得る。
でも、別に鳥は人間みたいに背伸びしないよな。
そもそも、羽を伸ばすとは「束縛されるものがなくなり、自由に振舞うこと」という意味で、リラックスするとか休む、といったニュアンスは厳密には含まれていない。
その語源は、一説によると鳥が飛び立つときに羽を広げた(=伸ばした)様子が、解放感を連想させることからきているらしい。
ちなみに、似たような言葉で「羽を休める」は実は慣用句ではないようで、リアル鳥が枝に止まって羽を休めることを「羽休め」とは言うようだ。
電車で移動中は、車窓から外の景色をぼーっと眺めながら、時々そうやって頭に思い浮かんだことを調べたりして過ごしている。
できるだけSNSや他の人と関わる部分は見ない。
自分だけの、羽を伸ばす時間。
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