With Chiyuki Kuwayama

With Chiyuki Kuwayama

アイドルマスターシャイニーカラーズの桑山千雪さんのファンアート(イラスト)をなぜか毎年1枚は必ず描いているので、自分のお絵描きの成長記録として、年ごとに展示しています。

2018年

アイドルマスターシャイニーカラーズは2018年4月24日にサービス開始。サービス開始前のキャラクター紹介を見た時から、千雪さんが好きだなーと思っていた。

この頃はiPad含めデジタルイラストを描くための環境が無く、そのあたりにあった紙にお絵描きをしていた。

当時の心優しいフォロワーさんたちが「全身が描けるなんてすごい!」と褒めてくださったのがありがたかった。

2019年

この頃もまだアナログで、色鉛筆で塗りをした後にパソコンで色調を変えて文字を入れていた。

とくにお絵かきに慣れていない時代で、人体や絵自体を小さく描いてしまう癖が見られる。一方で、絵に物語性を持たせようとする意志も垣間見える。

2020年

iPadを購入し、デジタルイラストの環境を手に入れる。

「きっちり線を引くこと」と「きっちり色を塗ること」にもっとも執着していた時代。

構図に対して技量が全く追いついていないものの、色の選び方やバランスはとても魅力的で、当時から今のタッチにも通じるところがあると感じる。

2021年

「細かいところ描くのたのしー!」期。
フリルを含め、各装飾を非常に丁寧に描き込んでいる様子が見られる。

人体デッサンや苦手だった手を描く練習にも積極的に挑戦し、その成果が表れ始めている。この時点でも、デジタルイラストとしてよく言われがちな線画と色塗りをきっちり分けようとしている一方、徐々に塗り方に変化を持たせようと試みている様子が見受けられる。

2022年

この頃から塗り方を水彩中心に切り替え始めている。

オリジナルの創作活動に軸足を移したことで、より幅広い分野の創作品を目にすることになり、結果として絵・イラストの多様な表現手法を知ることになった。そうやってインプットした手法に影響されながら、自分なりに「好き」と思える表現方法を探すための試行錯誤が始まる。

2023年

お絵描きに対するモチベーションが下がり始め、描く枚数が格段に減る。一枚を完成させる前に気力が尽きてしまう事態が発生したことで、いかに時間と手間をかけずに、かつ自分の納得するレベルにイラストを仕上げるか、という点を重視し始める。

工程短縮のひとつとして、ベタ塗りを中心とした、いわゆる「アニメ塗り」に近い手法を試してみたものの、自分の好きな雰囲気と合わず、このイラスト以降、この塗り方は使っていない。

そんな中でも人体デッサン・クロッキーはこまめに継続しており、キャラクタの動作や角度がついた際の全体のバランスに上達が見られる。

2024年

お絵描きに対するモチベーションの低下が顕著に見られる。このイラストは完成まで持って行くことができなかったものの、せめて着色くらいは、とカラーラフレベルで色をのせたもの。

とはいえ、この裏で人の顔パーツのバランスのとり方や、デッサン・クロッキーもしばしばおこない、完成させることよりも「手を動かして、描きたいように描く」という経験を充実させる方向に動いていた。

そうすることで、自分が「描きたい」と思ったものとアウトプットされたものが非常に近づいていく感覚を覚える。

2025年

「絵は描きたい時に、描きたいように描く」という気持ち確立させる。腕が落ちないように、不定期にデッサンやクロッキーをおこないつつ、完璧な作品ではなく、アウトプットとして自分が納得できるものの出力を目指すようになる。

人体の構造や顔のバランス、三次元空間の把握について学んだ内容がようやく定着し始め、ラフでの描き直し・試行錯誤の回数が目に見えて減っていく。

結果として、それが「良い感じに描けているのでは?」と自信につながり、「描きたいように描いても良い感じになる」とつながって、モチベーションの維持にもつながっている。