剝がれ落ちて、なお残る

「きっと、そうすれば、私のことは忘れられずに済む」

吐き出した写真とともに、その写真の記憶を失くす病気を持つ亜実。従妹の加奈子はその記憶を拾い集めるように、亜実を幼い頃から献身的に支えてきた。ある日、主治医が告げた「治せるかもしれない医者を見つけた」という言葉に、二人の運命が静かに動き始める。治療に前向きになれない亜実に対し、不安と疑念を抱き始める加奈子。重なり合わない思いを胸に岡山へと向かった二人は、ひとつの真実に辿り着く。

2026年1月18日 初版 (文学フリマ京都10)

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